【恐怖症】高所恐怖症や他の恐怖症の原因と克服の仕方

高所恐怖症を克服したい

  ご質問ありがとうございます!高い所は怖いですよね。私も高い所は怖いし、苦手です。できれば可能な限り恐怖感を緩和したいし、願わくば克服したいですよね。というわけで、今回は心理学の観点から、高所恐怖症について調べてみました。

恐怖症とは?

  「高所恐怖症」という言葉はよく使われますが、本当に高所恐怖症の人はあまり多くないようです。というのは、人は高い所から落ちたら死にます。そのため、高い所を恐怖に感じるのは至って普通です。刃物を持っている人が近くにいると怖くなるからといって、その人が先端恐怖症や対人恐怖症でないのも同じ理由です。
  本当の恐怖症持ちの人は、恐怖が迫るとパニックを起こしたり、動悸がしたり、吐き気がしたり、恐怖に対して非常に激しく反応します。心理学の専門家によると、本物の高所恐怖症の人は木やはしごから降りることでさえ困難だそうです。

  私や恐らく質問者様のように、「高い所が怖いし苦手」ぐらいのレベルの恐怖感であればそれは正常な反応だと言えます。高い所を怖いと思わなくなったら、それはそれで非常にマズいでしょう。
  とはいえ、東京タワーの観光やジェットコースターのような生命の危機とは言えないような状況で強い恐怖心を感じるのは不本意ですよね。というわけで、恐怖心をある程度自分でコントロールする術はやはり身に付けたいところです。心理学の専門家が行なう恐怖症の克服方法から、恐怖心を和らげる方法を学んでいきましょう。

恐怖症の原因

ビルの屋上から地上を見る

  恐怖症の原因は完全には明らかになっていません。先天的なものであるという主張と、後天的なものであるという主張があります。

先天的(遺伝的)

  先天的だと主張する人は、恐怖症は生まれつきであり、遺伝的なものだといいます。個人的には、この主張は正しいと思っています。生物は種の保存のために、1人1人がさまざまな異なる遺伝子を持つようにできています。その結果、高い所があまり怖くない人、少し怖い人、とても怖いと感じる人などの個人差ができるでしょう。「高い所で一切の恐怖を感じない人」がいないのは、そのような人は進化の過程で自然淘汰されたからでしょう。

後天的

  後天的だと主張する人は、恐怖症は生まれつきではなく、何か恐怖を感じる体験が起きることによって恐怖症を発症するといいます。犬に噛まれた経験によって動物が怖くなる、といった具合です。あらゆる「トラウマ」も後天的な恐怖症にあたります。

  私個人は、こちらの主張も正しいと思っています。つまり、先天的な恐怖症と後天的な恐怖症、どちらの恐怖症も存在するのではないでしょうか。

恐怖症の克服の仕方・直し方

犬に触る人の手

  どんな恐怖症であれ、それは事実に対する反応です。「怖い犬」はこの世には存在しません。犬を見た時に、「怖い!」と思うか、「かわいい!」と思うかは、見る人の受け止め方次第なのです。犬を見た時の反応は自分自身で作り出しているので、自分自身の知覚や価値観を変えることによって感じ方を変えていくことができます。

心理学専門家による恐怖症の克服セラピー

  実際に心理学の専門家が行なう恐怖症の克服セラピーでは、リラックスしながら恐怖の対象に少しずつ慣れていく訓練を行ないます。克服トレーニングの目的は、過剰に恐れているものが本当はさほど危険ではないと認識することです。
  やり方ですが、まずは精神を落ち着かせ、リラックスします。次に、恐怖の対象、例えば犬が怖いのであれば犬を遠くの位置に用意し、遠くにいる犬を見ながらリラックスする練習をします。「犬 = 怖い!危険だ!死ぬぞ!今すぐ逃げろ!」という脳の神経回路を断ち切るために、「犬 = 危険」ではない状態を経験し、少しずつ脳内の神経構造を変えていくのです。遠く、今度は犬を少し近づけて、その状態でリラックスする練習をします。最終的には、犬と触れ合っている状態でリラックスできるようになれる事を目指して、少しずつ慣れていくわけです。
  ポイントは決して無理のない範囲で行なうことです。1日に全て行なうのではなく、数週間、人によっては数ヶ月以上かけて行われます。

VRを使う

  近年ではVR(バーチャル・リアリティー)を使った恐怖症の克服トレーニングが少しずつ広まっているそうです。VRは仮想イメージなので、例えば犬の例なら、噛まれる事は100%ありません。安心・安全な環境で恐怖症と向き合うことができます。研究によると、VRを使った恐怖症の改善トレーニングでも従来の改善トレーニングと同程度の効果を得られるそうです。

高い所の恐怖を克服するには?

これまでの話を踏まえて、質問者様の質問について考えてみましょう。

高所恐怖症を克服したい

  高い所の恐怖を一時的に緩和するには、深呼吸し、リラックスする事に集中しましょう。心拍数が上がったり、汗をかいたりといった恐怖感は全て自分が持つイメージから来ています。今いる高い場所は安全である事を自分に言い聞かせながら、ゆっくりと呼吸し、少しずつリラックスしましょう。

  もう少し長期的な克服であれば、タワーや高層ビルの観光をしたり、安全な環境で擬似的な山登りができるボルダリングやアスレチック等をしたりするのがオススメです。ボルダリングでは怪我をしないように安全器具を使うため公園の木に登るよりも安全で、良い運動にもなるのでオススメです。

ボルダリングをする若い女性

ボルダリング

まとめ

・恐怖症は、先天的なものと後天的なものがあるとされている。

・恐怖感を作り出しているのは自分自身の価値観。価値観が変われば恐怖感も変わる。

・恐怖症を克服するには、恐怖の対象を安全な環境で体験し、リラックスすることで無理のない範囲で少しずつ慣らしていく

  以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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参考

Evolutionary Psychology

Overcome Acrophobia with the Help of Virtual Reality and Kinect Technology

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