ベンツは国産車より安い!?モノの本当の値段

「A. 200万円で売られている新しい国産車と、B. 新車800万円だったが今は400万円で売られている中古の高級車(高級車の代名詞、メルセデスベンツと仮定)、どちらの方が値段が高いですか?」

と訊かれたら、あなたならAとBのどちらが高いと答えますか

「元がいくらでも、200万円よりも400万円の方が高いに決まっているじゃん」

「中古車はどれぐらい傷んでいるのかによって値段が全然違う。詳しい車の状態を聞かないと答えようがない」

など色々な答えが想定されると思います。

答えは色々あるけれど、本記事ではモノの価値を正しく把握する上で重要な考え方を1つ紹介します。

モノの本当の値段

モノの本当の値段とは、「モノを買う時の値段 − 売る時の値段」を見ることです。
上述した例で説明していきます。

A. 200万円の新車の場合

Aの200万円の新車、もし購入した次の日に売ると、いくらで売れると思いますか?

まず、あなたが購入した時点で新車でなくなるので、まだ買って2日目の「新車同然」状態でも、車は「中古車」となり、値段がいきなり3割ほど下がって売値は約140万円になります。

新車から中古車になった時に生じるマイナス3割に加え、実際に車を売る時は「走行距離」と「年数」が価格を決める重要なファクターになるので、車を使った分だけ値段が更に下がります。

では、仮にAの200万円の新車を1年使った後に売るといくらで売れるでしょう?

新車から中古車になった事で3割価値が下がって−60万円、1年使った分だけ走行距離や使用感で値段が下がり−30万円。
また、中古車屋だって商売ですから、中古車屋は市場価格よりも安く買い取りをしなければビジネスが成立しません。この市場価格と買い取り価格の差額が−20万円だと仮定します。

すると、売却価格は:

200−60−30−20=90

90万円になります。

あなたは200万円を払って車を購入し、90万円で売ったのだから、この車を1年使うのに110万円を使った事になります。

B. 400万円の中古車の場合

一方で、新車時800万円、現在400万円の中古ベンツの場合、新車を買った瞬間に値段が3割も下がってしまうデメリットがありません

ただし、一般的に中古車は新車よりも故障しやすく、仮にその修理に年間20万円かかるとします。

Aの時と同じ条件で400万円の中古ベンツを1年後に売ったとすると、修理代で−20万円、1年使った分だけ評価が下がり−30万円、市場価格と中古車屋の買取価格の差額を−20万円とすると、売却価格は

400−20−30−20=330

330万円になります。

あなたは400万円払って330万円で売ったから、ベンツを1年使うのに70万円を使った事になります。

なので、この仮定だと、Bの400万円で購入した中古ベンツの方が、Aの200万円の国産車よりも実は安かったと言えるのです!

現実は?BMWとポルシェとアウディの体験談

上述したAとBの例ですが、現実だとどうでしょう?
私の経験談を交えながら説明します。

Bの中古車の修理代は年間20万円と仮定しましたが、現実では予想以上に故障してBの方が高くつくかもしれないし、全然故障しない可能性もあります。

私は中古のBMWとポルシェに乗っていた事がありますが、どちらの場合も年間30〜40万円程度の修理代が発生しました。
今回の想定よりもかなり高いですね。

BMW

 

更に、車の保険料、自動車税、ガソリン代などのランニングコストもBの方が高いです。

あれ、Bダメじゃん…って思ったかもしれませんが、Bは利益も生みました。

中古のポルシェに乗って1泊11〜18万円もする超高級ホテルの3LDKのレジデンスの賃貸借契約の交渉をしに行った時、オーナー側に気に入られたおかげで、月額54万円で借りることができました。
もし1泊11万円払ったら月額330万円もするので83%も安くなりました。
ここには1年間住んだので、単純計算で3,312万円も得をした事になります。

第一印象がポルシェでなく、街にあふれている国産車だったら間違いなくこうはならなかったでしょう。

ポルシェのSUV

 

また、Aも良いことばかりではありません。
私は新車のアウディを約750万円で購入した事があります(Aと違って外車だけど新車でした)。
しかし、すぐに車を売らなければならない事情になってしまい、10回も乗らない内に車を売却したところ、値段が500万円まで下がって250万円も損しました

アウディ

 

なので、現実ではどちらの方が本当に高くつくのかはそう単純ではないのですが、私が言いたいのは、

「150万円の車よりも1,000万円の高級車の方が実は安い場合がある」ので、

「モノは表面上の値段だけでなく、売る時の値段も意識して、その差額で値段を考えた方が良い」という事です。

ロレックス、高級タワーマンション、投資信託でも同様

不動産も同様です。

5,000万円の高級不動産でも、仮に3年後に4,800万円で売れるなら、3年間の使用料金はたったの200万円です。

1,200万円の物件よりも、5,000万円の高級物件の方が実は安いかもしれません。

実際に、高級タワーマンションの一室を4,800万円で買い、2年後に5,300万円で売った事があります。

高級マンションに2年間タダで住んで、更に500万円のお小遣いまでもらえてしまいました。

このように、物の値段は額面だけではなく、売却値段との差額に注目する事が非常に重要です。

まとめ

ここまでを読んでくれた人には明白だと思いますが、決して

高価なモノ > 安価なモノ

という訳ではないので誤解しないで下さい。

重要なのは、「買う時の値段 − 売る時の値段 = 実際に払う値段」だという事です。

説明が複雑になるので今回はガソリン代に触れる程度に留めましたが、あとはランニングコスト(例:ガソリン代、自動車税、固定資産税など)も考慮すればバッチリです。

車、不動産、時計、家具、絵画、錦鯉(にしきごい)などはもちろん、もっと安価なモノでもメルカリやヤフオクで売れる時代です。

どんなモノに関してもこの考え方が役に立つので、特に高価な買い物を検討する際はぜひ意識してみて下さい!

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