実る努力と実らない努力の違いは? 正しい努力のやり方

  何かを「頑張る」、あるいは「努力する」にあたって、どんどん成長していく人と、いつまで経ってもなかなか進歩しない人がいます

  勉強でもスポーツでも趣味でも、皆さんの誰もが何かしらのことを「頑張った経験」があると思います。今日の話は、今後そのような努力をする時に、頭の片隅に置いて欲しいことです。

2種類の努力がある

  努力というと、「歯を食いしばって自分を律し、目標に向かって突き進む」イメージが強いと思います。ですが、努力には2種類の努力があります。それらは、前に進むための努力と、方向修正の努力です。この2つの努力の両方を頑張ることによって目標達成に向けて効果的に突き進むことが出来ます。

努力とは旅をするイメージ

  2種類の努力は、自転車で旅をするイメージが分かりやすいです。

  一般的にいう「努力」とは、ひたすら頑張ること。これは、自転車で一生懸命ペダルを漕ぐことです。ですが、もう1つ大事なことがあります。それは、地図で目的地を確認し、正しい方向に向かって進むこと。この「地図で方向が合っているのかを確認する作業」こそが方向修正の努力です。

自転車を走らせる前に目的地と道のりを確認

By failing to prepare, you are preparing to fail.

(準備に失敗することは、失敗の準備をすることである)

ベンジャミン・フランクリン(アメリカ合衆国の建国者の1人)

  どんなに一生懸命ペダルを漕いでも、間違った方向に向かって進んでいたら目的地にはたどり着けません。あるいは、不必要な遠回りをしてしまいます。だからこそ、ペダルを漕ぐ前に目標地点とそこに至るルートを確認するのです。

  これはつまり、「目標を設定し、それを達成するための計画を立てること」を意味します。目標なく、自由気ままに、あるいはガムシャラに努力をしても前に進むための努力が無駄になるわけではありません。自転車に乗るのがうまくなり、脚の筋肉もつくでしょう。ですが、地図を見て、自分が正しい方向に進んでいるのかどうかを確認しながら自転車を漕ぐ方が早く目的地にたどり着くのは明らかです。

  だからこそ、必ず目標を設定し、必ず計画を立てましょう。長い時間をかける必要はありません。地図で方角と道順を確認するだけですから。長い時間をかけて地図を眺めても前に進むわけではありません。方向が確認できたら、今度は前に進むための努力を頑張りましょう。

余談ですが、ベンジャミン・フランクリンは100ドル紙幣の人です

方向修正の努力は何度もすること

  目標を設定し、計画を立て、ペダルを漕いで進んだら、再度地図を確認しましょう。最初は正しい方向に進んでいても、いつの間にか正しいと思っていた道から脱線して間違った方向に向かっていることがあるからです。

  そういうことってありますよね?スポーツでいえば、最初に正しいフォームを確認して、それを身につけるための練習をします。しかし、練習している内にいつの間にか1つや2つ間違った練習をしていることがあるようなものです。その場合、軌道修正が必要ですよね。

  こんな風に、前に進む努力をしながら、たまに地図を再確認することが重要です。前に進むための努力と、方向修正の努力。この2つを組み合わせることで効果的に前に進むことができます。

方向修正の努力は大変

  実は、方向修正の努力はかなり大変です。なぜか?目標を掲げて頑張っている人は、大抵の場合は自分が今までに達成したことがない目標に向かって頑張っています。今までに達成したことがない目標なので、道がよく分からないのです。特に、過去に誰も成し遂げたことがない目標だと、そもそも地図が手元にありません。前人未到の目標を達成するには、知識と経験を頼りに、それっぽい方向に進むことになります。

  それだけに、地図がある目標であれば必ず地図を使用しましょう。これは、既に目標を達成したことがある人から、直接または本などから情報を得ることです。

  ここで1つ注意しなければならないのが、エアプ※にダマされないことです

※エアプ:「 エアプレイヤー」の略。未経験者が経験者であり玄人でもあるかのように振る舞うこと

  目標を達成するためのアドバイスはもらう時は、アドバイスをもらう人間を間違えないことが非常に重要です

  受験勉強を例に説明すると、両親が低学歴の家庭の親は子供を高学歴にしようとする傾向があり、よく子どもに沢山勉強させようとします。しかし、大抵は失敗します。なぜなら、子どもは否が応でも親を見て育つので、親の影響を強く受けることになります。しかし、低学歴の親の行動の多くは低学歴に繋がる行動です。それを真似した子どもが高学歴になるか?という話です。
  低学歴の親をバカにするつもりは毛頭ないし、とても尊敬している高卒の人だって実際にいます。しかし、勉強のアドバイスをもらう相手としては確実に間違っています。
  解決策は単純で、子どもが高学歴になるためには目標を達成したことがある人、例えば東大に受かった人から受かった方法を学び、その通りに行動することです。どう考えても、低学歴の親からのアドバイスよりも東大合格者からのアドバイスに従うべきです。もちろん、東大合格者の中でもなるべく良い成績で合格した人がベストです。

  就職活動なら、もし行きたい企業が明確になっている場合、アドバイスをもらうべきは学校の就職カウンセラーでも去年就活を経験した先輩でも親でもなく、自分が志望している企業に実際に受かった人です。

  現在日本のテニスプレイヤーの中で世界ランキングでの順位がぶっちぎりでトップの錦織圭選手も、元日本一の松岡修造さんや、元世界ランキング2位のマイケル・チャンさん等から指導を受けています。

  このように、「誰」からアドバイスをもらうのかは非常に重要です。道が分からない人は間違ったアドバイスをするのです。

  方向修正の努力はかなり大変です。できる限り質の高い地図を使用し、可能なら既に目標を達成した人からのアドバイスをもらいましょう。そして繰り返しになりますが、ある程度ペダルを漕ぐ度に再度地図を見直しましょう。

中間目的地を設定する

  目標はあるけれど、そこに辿り着く道筋が見えないケースもあります。

  例えば、「年収1,000万円になりたい!」と思っても、未経験の人は、「でもやり方が分からない…」という状況になります。こういう場合、どうすれば良いでしょうか?

  答えは、中間目的地を設定することです。最初の目的地は、「実際に年収1,000万円を稼いでいる人に会う」とか、「年収1,000万円稼いだ人の本を読む」とか、「年収1,000万円を稼げる職種を調べる」などが挙げられます。

  このように、やり方が分からない場合は中間目的地を設定し、そこに向かってペダルを漕ぎましょう。中間目的地に辿り着けばそれまでに無かった新しい情報が入るので、次に進むべき道が見えてきます

  目的地への道が分からない時は、まずは簡単に達成できる中間目的地を設定し、そこに向かってペダルを漕ぐ。中間目的地に辿り着いたら、新しい情報を元にして新たな中間目的地を設定する。これを繰り返しましょう。

強くてニューゲーム

  一度目標を達成すると、似たような目標を達成する難易度が大きく下がります。目標への大まかな道筋が最初から分かっているからです。

  以前書いた記事で、「一度外国語を学ぶと、実は第二外国語の取得はかなり簡単になります。体感的には、最初の外国語の取得難易度が10なら、第二外国語は3ぐらいまで下がります。」と書きましたが、これがまさにそれです。日本人がある程度のレベルで英語を取得すると、次にスペイン語やフランス語を学ぶのはかなり簡単になります。

挫折は無駄じゃない

  たとえ過去の旅で挫折していたとしても同じことが言えます。以前挫折したとしても、やった分だけ脚の筋肉はついているし、自転車に関する知識もあるし、失敗から学んだ経験もある状態です。どう見ても一から挑戦する人よりも有利な状態です。挫折したことなど気にせず、同じことでも新しいことでも好きなことにチャレンジしましょう。

ペダルを沢山漕ぐ

  よく言われるベタな話ですが、いくら本やセミナーやYouTubeなどでノウハウを学んでも、それはあくまで地図を眺めているだけです。目的地にたどり着くためには、やはりペダルを沢山漕ぐ必要があります。方向性が合っていても、ペダルを充分に漕がなければ目的地にはたどり着きません。

  特に競争が激しい分野ほどライバル達よりも多くペダルを漕ぐ必要があります。受験勉強は分かりやすい例で、たとえ正しい方向に向かっていても、同じく正しい方向に向かっているライバル達は多いです。この条件で勝つためには、ママチャリでなくロードバイクを使用し、疲れにくいフォームを覚え、よく水分補給するなど、非常に多くの工夫をした上でライバル達以上にペダルを漕ぐ必要があります。

  このように、競争が激しい分野で勝つことや、達成が難しい目標を成し遂げるためには、「方向修正の努力」と「前に進むための努力」の両方で高いレベルが求められます

まとめ

  • 前に進む努力と、軌道修正の努力がある
  • 必ず目標を設定し、計画を立てる
  • 前に進む努力をしながら、たまに地図を再確認する
  • エアプでなく達成者から学ぶ
  • 道が分からない時は手近な中間目的地を設定する
  • 一度目標を達成すると、似たような目標を達成する難易度が大きく下がる
  • 過去の挫折は無駄ではない
  • 競争が激しい目標、達成が難しい目標ほど、2つの努力を高いレベルで行なう必要がある

以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました!

人気記事

最新情報をチェックしよう!