新年の目標達成率はわずか8%! 正しい目標設定のやり方!

新年と言えば、1年の目標を設定する人が多いですよね。
ところが、「正しい目標の立て方」って習ったことあります?

アメリカのペンシルバニア州のスクラントン大学の研究によると、アメリカ人の45%が新年の目標を設定し、その目標を達成できる人はわずか8%
実に92%もの人が目標を達成できないそうです。

どう見てもほとんどの人が目標設定と計画の立て方がよく分からず目標そのものに問題があるか、目標の取り組み方に問題がありますよね

というわけで、今日のテーマは効果的な目標の立て方についてです。

そもそも目標は必要なのか?

そもそも目標は必要なのでしょうか
目標を立てるという話をすると、

「目標は立てない方が良い。達成できない時に辛い」

という声が上がりました。
しかし、自分の人生を自分でコントロールするためには目標設定が必須です。

というのは、何の目標も立てないで日々を過ごすというのは、行き先を決めないで車を走らせるようなものです。
東京から出発するのであれば、テキトーに車を走らせた結果、青森や京都までたどり着く可能性はあります。

しかし、3つの問題点があります。

問題点1:ランダム過ぎる

目標を設定しないとどこにたどり着くのかが分かりません。

以下、不思議の国のアリスより:

アリス「ここから、どの道を行けばいいか、教えて欲しいの。」
猫「それは君がどこへ行きたいかによるね。」
アリス「どこでも良いの。」
猫「それなら、どの道でも構わないさ。」
アリス「どこかへたどり着けるなら。」
猫「必ずたどり着くよ、あなたが充分に長く歩くならね。」

目標を立てないって事は、「行き先はどこでも良い」と決めているってことです。

問題点2:時間がかかる

テキトーに車を走らせるのではなく、具体的な場所を決めて、地図を見て、ナビを使って、渋滞を調べて、車でなく電車や飛行機も検討し、最短ルートを選べば、段違いの早さで行きたい所にたどり着けます。

問題点3:偶然では到達できない場所がある

何度テキトーに車を走らせても、偶然富士山の山頂にたどり着くことはありません。
高い場所を目指すなら、相応の準備と計画が必要です。


このように、目標を設定しないと、人にコントロールされるテキトーな人生は送れても、自分でコントロールする人生を送る事は困難になります。
自分の人生を他人に決められるのが嫌なら、自分の意思で目標を設定するべきです。

どんな目標を設定するべきか?

目標を立てるにあたって、2つの考慮するべき点があります。

ポイント1:ワクワクする、又は恐怖感がある

目標はワクワクする事、或いは恐怖を感じる事でないと達成に必要なモチベーションが生まれてきません。

例えば、「お金持ちになりたい」と言う人は多いですが、実際にお金持ちになる人はごく僅かです。
これは、お金持ちになった後に何をしたいのかを考えておらず、ワクワクしていないからです。
お金持ちになって具体的に何をしたいのかを尋ねると、貯金、豪華な家、友達とパーティーぐらいしか出てきません。
こういう人は、ワクワクする事がないので、行動する為のモチベーションが湧いてきません

欲しいモノを買うためにアルバイトをしたことはありませんか?

「お金があればワクワクする事ができる」のではなく、「ワクワクする事が待っているから、そのためにお金を稼ぎたくなる」

順番が逆なのです。

お金を例にしましたが、目標がダイエットでも試験合格でも新規事業の開始でも同じです。
目標がワクワクする事であればあるほどモチベーションが湧いてくるので、なるべくワクワク感が高い目標を設定しましょう。

また、ワクワク感以上に強力なモチベーションを生み出すのが恐怖感です。

目標を達成しないとどんな悲惨な未来が待っているのかを想像すると、その未来を避けるためのモチベーションが湧いてきます。

恐怖感を効果的にモチベーションにする方法については以前記事にしたので、こちらをご参照下さい。

やる気が出ない、面倒、を克服するモチベーションアップの方法

ポイント2:適度なレベル

目標のレベルが自分に合っている必要があります。

例えば、ビジネス経験も具体的な計画もなく「1ヶ月で100億円稼ぐ」とか、普段運動していない人が「プロテニスプレイヤーになる」という目標を立てても達成不可能です。

逆に、簡単過ぎる目標を立てるのも推奨しません。
達成はできるかもしれませんが、あなたの残りの人生を踏まえて、次の1年の目標がその簡単な目標で後悔しないでしょうか?

どれぐらいのレベルの目標だと難しすぎるのか、どれぐらいのレベルの目標だと簡単過ぎるのか、は自分自身が一番よく分かると思います。

分からなければ、目標を設定した後に周りの人に訊けば良いです。
人は自分の能力を過大評価する傾向がありますが、他人の能力は自分の能力よりも正確に評価できるからです(笑)

目標の達成率を上げる方法!

ドミニカン大学カリフォルニア校の研究

計画の立て方については、ドミニカン大学カリフォルニア校のゲイル・マシューズ博士が267人の老若男女を対象に行なった研究を紹介します。

研究では、被験者を5つのグループに分け、4週間で行なう目標を立てさせました。
それぞれのグループは以下の違いがあります:

  • 1 目標を決めるだけ
  • 2 目標を決めて、それを書き出す
  • 3 目標を決めて、それを書き出し、そのための行動を決める
  • 4 目標を決めて、それを書き出し、そのための行動を決め、それらを協力的な友人に伝える
  • 5 目標を決めて、それを書き出し、そのための行動を決め、それらと毎週の進捗を協力的な友人に伝える

4週間後に被験者に目標達成率を自己評価してもらった結果、各グループの平均点はグループ1が4.28点、グループ2が6.08点、グループ3が5.08点、グループ4が6.41点、グループ5が7.60点になりました。

この研究結果から、以下の事が言えます。

  1. 目標は書かないよりも書き出した方が達成率が上がる
  2. 目標を人に伝えないよりも人に伝えた方が達成率が上がる
  3. 進捗報告をしないよりもした方が達成率が上がる

個人的には、誰かに定期的に進捗報告をする事が特にオススメです。
進捗が遅れている事にいち早く気付けるのは勿論、人間は物事を「思い出すこと」によって記憶が強くなるという特性があるからです。
毎週の進捗報告をする事で、脳が目標をより強く認識するので、目標について考える時間を効果的に増やせます。

コントロールできる事とできない事を区別する

あなたがコントロールできるのは自分の思考と行動のみです。
したがって、それ以外のこと、ありがちなのは目標の達成が他人次第だったり、他人を変えようとしたりすることだと達成が運まかせになってしまいます。

なので、目標を達成するための行動計画は全て「自分が主体」である事が重要です。

例えば、小売店の商品の売上を上げる事が目標だとします。
行動計画が、「毎日商品を100個以上売る」だと、達成がお客様次第になってしまうので、行動としてふさわしくありません。
しかし、「毎日100人のお客様に声をかける」とか、「お客様が商品を買う前と買った後の挨拶を徹底する」とか、「商品の新しい売り方を毎週1つ試す」等ならば、全て自分の行動なのでコントロールできます

育児において、親は子供が「できたこと」ではなく「頑張ったこと」を褒めろ、なんて言葉があります。
これは子供が何かを「できるか、できないか」を直接コントロールできないのに対し、「頑張ること」ならば子供が自分でコントロールできるから、子供がやる気を出しやすいからです。

また、このように行動が具体的だと、達成できたかできなかったかが明確になるので、反省や改善が非常にやりやすいです。

目標が受験や資格試験であれば、行動計画は「毎日50問以上問題を解く」、「毎日英単語帳を合計300語以上見直す」のような、自分が100%コントロールできる内容にしましょう。

まとめ

  • 人生を他人でなく自分でコントロールするためには目標を設定する
  • ワクワクする、或いはやらないと恐怖を感じる目標にする
  • 自分のレベルに合わせた目標にする
  • 目標は紙やパソコンに書き出し、人に伝え、毎週進捗報告をする
  • 目標達成のための計画は「自分の行動」だけで作る

適切な目標を設定して、共に目標の達成に成功する8%の人間になりましょう!

 

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参考:

・ForbesBooks, “The Science Behind Setting Goals (and Achieving Them)”, retrieved from https://forbesbooks.com/the-science-behind-setting-goals-and-achieving-them/

・Dr. Gail Matthews, “STUDY FOCUSES ON STRATEGIES FOR ACHIEVING GOALS, RESOLUTIONS”, Dominican University of California, retrieved from https://www.dominican.edu/academics/lae/undergraduate-programs/psych/faculty/assets-gail-matthews/researchsummary2.pdf

・Goodreads, “Lewis Carroll > Quotes > Quotable Quote”, retrieved from
https://www.goodreads.com/quotes/449586-alice-would-you-tell-me-please-which-way-i-ought

 

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