20カ国以上旅した経験から見る今の日本の良い所と気になる所

「世界から見て今の日本はどう思いますか」だけだと、情報が少なすぎて質問者様の意図が分かりません。

リアルであれば、「日本の何について?もっと具体的に言ってくれる?」と質問を質問で返す所です。しかし、質問箱はシステム上、すぐに返答をもらえないので、今回は日本に関して思い浮かんだテーマについて自由に意見を述べてみます

というわけで、日本に住んでいるとあまり気付かない「優れた当たり前」や、個人的に気になっている点について触れます。

食事

日本の食事は、安い物から高い物まで非常にレベルが高くて美味しいです。私が日本人だという事を抜きにしても、外国人からの評価も非常に高いです。

日本食以外にもハンバーガー屋からエスニック料理まで、格安店から超高級店までお店の種類が非常に充実している点も非常に便利です。

海外で食事が美味しい国といえば、フランスとイタリアの食事は特に美味しかったです。特にイタリアは最高で、フツーのお店のレベルが非常に高かったです。

逆に、日本以外の諸外国からも「食事が不味い」と評判のイギリスは、高級レストランを除いて本当に不味いお店が多いです。イメージとしては、レストランの食事に1,200〜2,000円ぐらい払っても、お子様向けに味付けされたような感じの料理がよく出てきます。

食事は毎日の事です。旅行ならともかく海外に住むとなると、毎日の食事の質は生活水準そのもので、重要な要素です。こと食事においては、日本は住むのに非常に良い国だと思います。

仕事環境

日本の仕事環境は、不必要な残業や、半強制的な付き合いがとにかく多いです。早く帰りたいのに上司や同僚に遠慮して帰れないケースや、自腹なのに半強制参加の飲み会が開催されるケースなど、海外よりも職場の「暗黙の強制力」が強いです。

もちろん会社によって程度には大きな差があります。また、そのような環境での付き合いが得意な人、良しとしている人、それが当たり前だと思っている人がそれなりに多いからこそ今まで続いています。

しかし、私のようにこのシステムが嫌いな人も多く、嫌いな人にとっては地獄のようなシステムです。

忙しい時に残業をするのは仕方がありませんが、不必要な「付き合い残業」は無くなって欲しいし、「暗黙の強制力」も無くなって欲しいですね。しかし、これは日本の組織の構造上と制度上の問題で、根が深い。個人単位で見るなら、組織を変革するよりも転職する方が楽です。

ところが、日本では伝統的な「新卒一括採用」、「終身雇用」、総合職という「ジェネラリスト養成」などの転職を難しくする仕組みが多くあった事により、転職市場がなかなか発展しませんでした。しかし、年々転職市場は拡大しているみたいですね。

転職する人の方が、転職しない人よりも平均収入が10〜15%高いという統計が海外ではありましたが、日本ではどうなのかが気になる所です。

念の為ですが、転職して必ずしも環境が転職前よりも良くなるとは限らないし、職場には向き不向き、合っている合っていないもあるので、くれぐれも慎重に…

治安

日本は世界トップクラスで治安が良い国です。他の国と比べると危険が少なく、長く住む上では非常に重要です。

他の国を見ると、銃殺事件が頻発するアメリカ、スリだらけのヨーロッパ諸国、物乞いが多い東南アジア諸国、(行った事ないけど)強盗や病気が怖すぎるアフリカ諸国などと比べて、日本の治安レベルは非常に高い事が分かります。

英語力

日本人の平均的な英語力はかなり低いです。でも、しょうがない。普段使わないから。そして、使えるようにするためには、勉強量というよりは単純に「英語を使う頻度」が圧倒的に足りません。でも仕方ない、人間の脳はよく使う情報をよく覚えて、あまり使わない情報を忘れるようにできているから…

英語力が必要になるのは、海外で仕事をする場合はもちろん、国内でも海外との取引がある場合は必要です。とはいえ、実際に英語が出来る人は非常に少ないので、英語が出来ればかなり凄い人扱いされます。しかし、諸外国では「英語ができる=優秀」ではなく、英語で話せて当たり前。この英語が出来ることが「優秀」なのか、「当たり前」なのかの温度差が日本と海外でかなり違うので、日本人にとって英語の壁は非常に大きいと感じます。

語学の取得は、勉強のコツさえつかめば意外と簡単です。これは私が帰国子女だからそう言っているわけではありません。たしかに、誰だって最初の外国語取得は苦労するし、実際に私も最初は苦労しました(帰国子女だからといって自動で英語が出来るようになるわけではありません。何かしらの学習過程を得て英語を取得します)。でも、一度外国語を学ぶと、実は第二外国語の取得はかなり簡単になります。体感的には、最初の外国語の取得難易度が10なら、第二外国語は3ぐらいまで下がります。バイリンガル以上の人なら分かるはず。

あと1つ、一般的にあまり言われていないような気がする英語ができる重要なメリットは、インターネットを通じてアクセスできる情報量が段違いに広がることです。世界の情報の非常に多くは英語で書かれており、日本語では書かれていない情報が沢山あります。海外の記事からは日本では知られていない情報や、日本人とは違う目線の発想を学べます。ウェブブラウザをよく使う人ほど、英語の取得によって人生が充実すると思います

とはいえ、日本国内で生活していて、仕事で海外との取引があるわけでもなく、海外に移住する気も無い人であれば、無理して学ぶ必要もないとも思います。

サービス

日本はあらゆるサービスの平均レベルが非常に高いです。

例えば、電車やバスは海外では遅れることが当たり前のように多いのに、日本の電車やバスは秒単位の正確さで時間が調整されています。これは日本の技術の高さ、運転手のうまさ、駅員の管理、運営会社の体制などのどれか1つが優れているからではなく、全ての変数が高いレベルに保たれていて初めて出せる成果だと言えます。

他にも、身近なところでレストランのサービス、ショッピングセンターの清潔さ、企業に電話やメールで問い合わせた時の対応など、あらゆるサービスの平均レベルが世界最高水準です

食事や治安同様、日本で生活しているとなかなかありがたみを感じない部分ですが、一度海外で生活すると、「日本ってすごい」、「日本は良い国だ」と思えます。

年金問題

このままいくと、年金制度の破綻は不可避です。年金制度を運用するのに必要な支出額が収入額を遥かに上回るからです。

テキトーに、「年金 負債額」とかで検索すれば、悪い情報が沢山出てきます。

例:417兆円の債務超過、年金負債も天文学的

なぜ年金の収支は大赤字なのか?

年金制度の原点は、1890年代のドイツで平均寿命が40代の時代にできた制度です。

このことから分かるように、年金は本来は人が死ぬまで生活のために働くのが当たり前だった時代に、たまたま他の人よりも長生きする人を支えるための制度だったのです。おそらく、年金という名目で増税して国家財政を改善するという意図もあったのでしょうが、その場合でも年金制度そのものは黒字で運営されていたはずなので、財政的には問題ありません。

しかし、現在の平均寿命は80歳を越えています。100歳を越えて生きる人がかなり増えてきた今の時代、年金の給付開始年齢を80歳とか90歳まで引き上げないと、年金システムは採算が取れないでしょう。

しかし、年金の給付開始年齢は65歳。

今後も年金制度が改善される見込みは全くありません。高齢者の人口が多い日本ですから、高齢者が喜ばない政策を行なえば、選挙での敗北が濃厚になるからです。また、政治家や官僚だって、自分がもらえる年金が減るような行動は取りたくありません。

そのうち定年が70歳に引き上げられるかもしれませんが(いつになるか分からない上に、70歳まで引き上げた所で焼け石に水ですが)、それが実現されるのは有権者の多くの平均年齢が70歳を越えてからです。

また、給付金が減額されるかもしれませんが、これも反発不可避な上に、あまり大きくは減額できないので、やはり焼け石に水

年金の収支が取れない以上は国家財政から予算をまわすしかありませんが、国家財政も世界最悪水準の大赤字。収入の2倍ぐらい支出がある状態。これはこれで超大問題。

いつ財政破綻してもおかしくない状態です。謂わば、タイマーが壊れていつ爆発するか分からない時限爆弾みたいなものです。

ちなみに、爆弾が爆発すると、急激なインフレが起こる事が予想されています。すると、預貯金や年金がゴミ同然になります

だから、貯金と年金をアテにしないように。

私がこの事に気づいたのは大学生の時で、後に海外で起業した理由もこれです。

日本は意外とデカい

日本は小さい国というイメージがありますよね。

しかし、実は意外と大きいのです

世界には約200カ国ありますが、日本が何番目に大きいか知っていますか?

なんと世界「61位」です。

ドイツ、イタリア、ノルウェー、ベトナムより少し大きく、フランス、タイ、スペインより少し小さいぐらいです。

私はよく仕事でアイルランドに行きますが、アイルランドは北海道よりも小さいですよ。

世界の面積ランキング

また、国土だけでなく、人口もかなり多いです。

人口ランキングだと、日本はなんと世界「10位」です。

世界の人口ランキング

人口が多いと物の買い手が多いので、実はビジネスをやるには結構良い環境です。経済成長率は微妙ですが、大衆が欲しくなるような物を作れば売れる環境があります。

残念ながら法人税や所得税はかなり高いので、良いことばかりではありません。しかし、決してビジネスをするのに悪い環境でも無いと思います。

まとめ

高く評価している点:

・ご飯が美味しい

・治安が良い

・サービス水準が高い

・意外とデカい国で、ビジネス環境が悪くない

低く評価している点:

・仕事環境は付き合い残業や半強制的な付き合いが多い

・英語を学ぶ環境が優れているとは言い難い

・年金や国家財政の問題は、深刻を通り越して収拾がつかないレベル

皆さんはどう思いましたか?

日本という国の良さ、問題点を改めて見直すきっかけになれば幸いです。

人気記事

最新情報をチェックしよう!