人はなぜ笑う?笑いの効果と笑いの雑学!

なぜ人は笑うのか?

私達は人を笑わせたり、笑わせられたり、笑いを求めてコメディーを見たりします。
人は誰かと一緒にいる時、一人でいる時と比べてなんと30倍も笑うそうです。
一体なぜでしょうか?

笑いは社会的交流で重要

笑いは社会的繋がりを作り出す上で非常に重要で、日常会話の時、私達はびっくりするほど頻繁にどうやったら一緒に笑えるか、について考えています。

「笑い」というと真っ先にジョークやユーモアのある面白い話が浮かぶかもしれません。
しかし、実はジョーク以外にも相手に理解を示すため、同意を示すため、自分と相手が仲間だと示すため、相手の事が好きだと示すためなど、笑う状況は結構多いです。

そして、笑いは伝染します
2003年に行なわれたアメリカのコーネル大学のマイケル・オーレン教授とバンダービルト大学のジョアン・バチョロウスキー教授の研究で、知っている人が笑っていると、知らない人が笑っている場合と比べて笑いが伝染しやすい事が分かっています。

例えば、人がこけた時、当人はとても痛いだろうけど、周りの人がそれを笑い、こけた当人がそこで怒らずに笑いが伝染すると、痛ましい状況が面白い状況に変わります。

また、声を出した笑いは声を出さない笑いよりも笑いが伝染しやすいそうです。

お笑いやコメディーショーのジョークシーンで番組が声を出した笑い声を流すのは、視聴者の笑いを誘発するのに効果的だからですね。

このように、笑いには笑った人がポジティブな感情を示すだけでなく、他人にもポジティブな反応を促す効果があります。

応用すると、笑いは人の助けを求める状況において有効になります。
相手が全然知らない人や、あまり親しくない人でも、笑顔を示し、自然と笑う事は相手にこちらがポジティブであり、更に相手のポジティブな気持ちを誘発させ、コミュニケーションを円滑化させるからです。

以上を踏まえると、笑顔も笑いも、ポジティブで協力的な関係をあまり親しくない人と結ぶため、そして良好な人間関係を保つために発展したと推測されます。

「部下は上司がいると笑いが増える」なんて調査結果もあるそうですよ。

このように、笑いは社会性と深い関係があります

笑いの雑学

本当の笑いと偽の笑い(作り笑い)

人は本当の笑いと、偽の笑い(作り笑い)をします。
本当の笑い声では、普段話している声よりも1.8〜10倍の音程の高い声になります。

また、人は他人の本当の笑いと偽の笑いをある程度区別できます
この笑いを区別する能力は歳を取るに連れて向上し、40歳前後で笑いを区別する能力がピークに達する事が分かっています。

小学生低学年ぐらいまでは、本当の笑いと偽の笑いをあまり区別できないそうです。
能力の成長のピークが、肉体の成長が終わる18〜20歳でないのは面白いですね。

面白いといえば、なんと本当の笑いを聞いた時と、偽の笑いを聞いた時では脳の反応が違うそうです
脳は偽の笑いを聞くと、脳内の他者の行動から心理状態を想像したり理解したりする部分が活性化します。
つまり、脳はなぜ笑っているのかについて考え出すのです。

このように脳の反応が違うからでしょうか、本当の笑いは偽の笑いよりも人に伝染しやすいそうです。
また、歳を取ると他人の笑いが自分に伝染しにくくなるそうです。

笑いは寿命を延ばす?

笑いはカテコールアミンというストレスホルモンを減らし幸せホルモンと言われるセロトニンとエンドルフィンを増やす効果があります。
ストレスが減れば血圧が下がり、免疫力が増すので、よく笑うと長生きするという仮説は正しい可能性が高いと言えます。

笑いによるストレス減少効果が発揮されるのは非常に早いそうです。
なので、高いストレスを感じる時は、お笑いを見たり、一緒に笑える人と会ったりして息抜きできる事が理想的です。

恋愛における笑い

・笑いが多い恋愛関係は、そうでない夫婦よりも恋愛関係や夫婦関係がより満足した関係になり、また関係が長く続く傾向があるそうです。

ただし、パートナーと一緒に笑うのはとても良いのですが、パートナーを笑うのはNGです。
面白い事を思いついても、笑いのネタがパートナーの時は言わないように。

男女の笑いの違い

・バンダービルト大学のジョアン・バチョロウスキー教授が2001年に行なった研究によると、男性は異性と一緒の時よりも男性同士の時の方がよく笑う傾向があり、女性は女性同士よりも男性と一緒にいる時の方がよく笑うそうです。
研究では被験者の男性が他者を笑わせたわけではないので、男性の方が女性よりもジョークがうまいからこのような結果になったわけではありません。
男女共に、一緒にいるのが女性よりも男性の時の方が気軽に笑える傾向があるようですね。

・一般的に女性は男性よりも声を出した笑いが多いようです。
ただ、「女性の方が男性よりよく笑う」というわけではないそうです。

・パートナーが笑う時、男性よりも女性の方がより早く笑うそうです。
これは女性の方が男性よりも社交性が高いからだと推測されます。

その他の雑学

人間は生物の中で唯一笑う生き物だと思われていましたが、チンパンジー、ゴリラ、ネズミも笑う事が分かっています。
笑いが社交性において重要ならば社交性を持つ他の動物も笑いそうなものですが、そうでないとなると、会話やアイコンタクトなどのコミュニケーションの取り方が人間とは根本的に違うからでしょう。

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参考文献:

Jo-Anne Bachorowshi, PhD, and Michael J. Owren, PhD (2004). Laughing Matters. American Psychological Association.
https://www.apa.org/science/about/psa/2004/09/bachorowski.aspx

https://www.youtube.com/watch?v=UxLRv0FEndM

Why we laugh | Sophie Scott. TED

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