あまり知られていない帰国子女のウソ、ホント

せっかく帰国子女なので、一般の人にあまり知られていない帰国子女の実態について書きます。

帰国子女の知り合いがいる人、「自分の子供は帰国子女にしてバイリンガルにさせたらどうだろう?」なんて考えている人の参考になればと思います。

留学生と帰国子女の違い

留学生のほとんどは自分の意思で海外に行っています。
しかし、帰国子女のほとんどは自分の意思で海外に行っていません。

ほとんどの帰国子女は親の海外転勤によって強制移住です。
「海外に行って英語を勉強しよう!」なんて高い意識が微塵もない帰国子女が多いです。

帰国子女は馬鹿が多い?

帰国子女は馬鹿が多いと言われる事があります。

しかし、これに関してはNOです。

帰国子女はたまたま親が海外に行くことに巻き込まれた子供がほとんどなので、良くも悪くも一般人です。
一般人ですから、特別な人だと思われても困ります。
逆に特に頭が悪いわけでもありません。

学力についてですが、海外の学校で勉強する内容と、日本の学校で勉強する内容は全然違います。
日本の学校の成績や受験問題で勝負するなら、学んできた内容が異なる帰国子女が不利になるのは当然です。

学んできた内容が全く違うのだから、それを根拠に帰国子女は馬鹿だと言われてもフェアじゃありません。

バカだと言われても、「じゃあお前は『ひし形』や『ランゲルハンス島』を英語で書けるのか?」って思うわけです。

帰国子女は、各々が珍しい異なる教育を受けているケースばかりなので、全員が強い個性を持っています
医学部で活躍する秀才系帰国子女、酒とタバコと女が大好きな帰国子女、私のようなパソコンとゲームが大好きな帰国子女など、色々なキャラが揃っています。

帰国子女は英語を話せる?

同年代の学生と比べると、英語を話せる人が圧倒的に多いです。
しかし、中にはあまり話せない人もいるし、帰国子女の間で英語のレベルにかなりの差があります

帰国子女というと英語のイメージが強いと思いますが、実は英語圏以外の国に滞在した帰国子女も非常に多いです。

例えば、おそらく最近は増えているであろう中国に滞在していた帰国子女は、「英語の実力はそこそこだが、中国語もそれなりにできる」といったケースもあります。

「英語=世界で最も使われている言語」というイメージが強いのですが、世界の国々をみると、英語圏で第一母国語が英語の国は少ないです。
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、アイルランドぐらいしかありません。

英語が公用語になっている国、国民のほとんどが英語を話せる国は他にもありますが、方言のような独特な言い回しが多く使われていたり、発音が英語の教材に出てくるようなお手本の発音とは異なったりします。

とはいえ、ほとんどの帰国子女は英語圏の国でない場所に滞在していても、英語で教育が行われる現地校インターナショナルスクールに通うケースがほとんどなので、やはり英語ができる人は多いです。

受験が楽?

大学受験に関していうと、一般入試よりも受験の難易度は低いと思っています。

私の場合は高校を卒業するまで一切の受験勉強をしておらず、17歳の時点で小学生レベルの漢字を書けませんでした。
そんな私が受験勉強4ヶ月で早稲田大学(と他3校)に合格できたし、同じ予備校に通っていた人たちも有名な大学に合格していました。

数ヶ月で小学校〜高校までの漢字をマスターした方法はこちら

注意点は、帰国子女枠で入試を受けるためには、大学毎に「海外に2年以上住んだこと」、「海外の高校を卒業していること」、「SAT又はIBの成績が◯◯点以上であること」のような条件が設定されている事です。
子供に帰国子女入試を受けさせたい場合、海外に滞在している内から調べておいて、ちゃんと受験資格を満たせるようにしておく必要があります。

なお、私は大学受験の事しか分からないので、未経験である帰国子女の中学受験、高校受験についてはすみませんが他をあたって下さい。

実は浪人生のように1年遅れる?

アメリカの学校のスケジュールだと、5月に高校を卒業し、大学受験を6月〜翌年1月の間に受けて、4月(高校卒業から11ヶ月後)に大学へ入学するスケジュールとなるため、現役の学生よりも1年遅れます
帰国子女向けの予備校にはヨーロッパからオーストラリアまで色々な国の帰国子女がいましたが、9割の受験生は1年遅れるスケジュールでした。

しかし、私は高校を1年飛び級して高校卒業を1年早めたので、浪人しなかった現役学生と同じペースでした。

「飛び級」というと非常に難しい事をやってのけたようなイメージがあるので、この機会に思いっきり自慢したい所ですが、実際には単位を落としたあまり成績の良くない1学年上の上級生に混ざって夏休みに学校に行き、夏休みに授業とテストを受けて卒業に必要な単位を先回りして取っただけです。

自身が赤点を取らない程度の学力を持っていて、その赤点を取った一学年上の生徒達と一緒に夏休みに学校に行く虚しさに耐えられる忍耐力があれば、誰でも飛び級できました。
この辺は各学校によって仕組みが違うと思いますが、学校によってはかなり簡単に飛び級ができるという事は知っておくと良いと思います。

子供を帰国子女にするならいつがベスト?

結論からいうと、小学校低学年かそれ以前、又は高校1年あたりがベストです。

主観的評価で恐縮ですが、周りの帰国生を見ているとそれぐらいの時期に行っている人の方が、小学校高学年〜中学校の時期に海外に行った人よりも英語のテストの成績が高い傾向があると思います。

結果として、入学する大学もより偏差値の高い所になる傾向があります。

これに関しては、以前書いた記事、英語や第二外国語を早く、効率よく、楽にマスターする方法!の通り、英単語をある程度勉強した高校生の方が、英単語を知らない中学生よりも断然効率良く英語を取得できるからです。

小学校低学年かそれ以下の年齢でも英語ができるようになる傾向があるのは、それぐらいの年齢だとそもそも日本語でも単語をあまり知らないから、日本語の取得と一緒に英語も自然体で取得していく傾向があるからだと推測されます。

なので、個人的な意見ですが、英語ができない子供が中学生の期間だけ海外に滞在するのはやめた方が無難だと思います。
ただし、中学生でも既に英語をある程度取得している場合や、本人が海外で勉強する事を希望している場合であれば特に問題はないと思います。

終わりに

いかがでしたか?
何か知らなかった事をご提供できたのであれば嬉しいです。

もし何か質問があれば、お問い合わせフォームか、ツイッターにリプライを頂ければご返答します。

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